2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

詩 秋の風が

秋の風が ガラス戸を叩いている 弱くなった日の光が 一つの時代の終わりを告げる 夏は偉大だった、と祈った詩人の敬虔さを忘れる事は出来ない 風は意識して冷たい 失語症の私はワインを呑んで 拙い詩でも書こうか 風の質料を知っているか? 光の形相を知って…

詩 意識は風

意識は風 「風は想いのままに吹く」 風は北から南から 髪を揺らしながら 木々を倒しながら どこから来てどこに行くのだろうか 風は建物を壊し 風車は電力を造り出す どこから来てどこに行くのだろうか 風は光を遮り 光は風を産む どこから来てどこに行くのだ…

人生はサボると見つけたり

今週のお題「サボる」どもども、スズキヤスフミです。 8月はクソみたいに暑くて、コロナでどこにも行けないな嫌だな暑いな、と思ったらお盆時期に急に涼しくなって、北海道の夏が終わっちゃいました。後2ヶ月でブリザードです(大げさ)。さて、今週のお題「…

詩 ボクは言語の障害者

ボクは言語の障害者 (障がい者って言いな) 論理だった文章は書けないよ (ほとばしる情熱って言いな) ボクはダサい障害者 (ファッションが個性的って言いな) オンナには全然モテません (心の波長が合わなかったって言いな) 言語が壊れているから詩を書くんだ …

詩 リアル

リアル 東日本大震災でも 田舎の教会のミサでも テレビに映ったものはリアルではない まるで出来の悪いドラマのようで わたしのココロを撃たない 北海道の山奥で熊が出たとテレビが言っていた (殺された仔熊のキモチは解らない そもそも仔熊にココロはあるの…

詩 僕は疲れたよ

僕は疲れたよ 詩ばかり書いてさ 下手くそな詩ばかり書いてさ 君に何を訴えたいのだろうか? 僕は疲れたよ 本ばかり読んでさ 小難しい哲学の本ばかり読んでさ 君のダンスをどう解釈すれば良いのだろうか? 僕は疲れたよ 音楽ばかり聴いてさ ジャズやクラッシ…

詩 夏の暑さの中で

夏の暑さの中で あなたの影に遭った あなたは太陽の王で 王だから影は濃かった 王の知恵は犠牲 王の光は熱意 知恵は葡萄酒のようで 光はパンのようだった わたしは汗を掻いて 歌を歌い、踊った 外人墓地の谷は深く 太陽はそこまでは届かなかった 丘の上の寺…

詩 文字を埋める

文字を埋める スマホのドキュメントに 文字を埋める 文字を埋め尽くして 意味を求める 文字を埋めて 文字の向こう側の 世界と繋がる 文字を埋め尽くして 少し暗い 世界と繋がる 冷たい水と 険しい山の 少し暗い 世界と繋がる 意味なんて無いよ 不条理には 意…

詩 父

父 僕の父は情けない人だった 巨人が負ければ悪口を言い 酒にカネの糸目を付けない人だった 病気の僕を無理やり就職させて 1ヶ月で会社を辞める事になって 大層恥をかいた 父 母が否定し続けた男 とんでもない子供の頃 ラジオをせがむ僕に怒った 母と離婚し…

詩 あるとはどういうことだろうか

あるとはどういうことだろうか 人間の精神は脳内の化学物質の組み合わせに拠るものだ 向精神薬がそれを証明する 人間は脳内物質の分泌に拠って 恋をし、詩を書き、欲望する 向精神薬が効いて 見せかけの理性を生み出す しかし彼は あるということを思考する …

詩 51にもなって

51にもなって 詩を書いている僕は 何者だろうか? ジジィの喚き? 遅く来た青春? とにかく気持ち悪いけど 僕は書かなければいけない 僕は何者でもない 詩人でもない 何かの宣伝でもないし 「荒野で叫ぶ声」でもない (僕のまわりは湿っているし 木々も沢山あ…

アイドルの感想

アイドルポップ:ジャパン | Spotify Playlist どーもこんにちは。スズキヤスフミです。 今Spotifyで「アイドルポップ」を聴いています。何故かと言うと山内志朗先生著「普遍論争」を読んでアタマが疲れたからです。それの反作用で馬鹿みたいなポップソング…

詩 これだけ闘えば、

これだけ闘えば、満足ですか? これだけ頑張って、これだけ一生懸命やって、充実感はありますか? 這いつくばって、泥と汗にまみれて、何かを達成しましたか? ここまでやれば、何か勝利を得ましたか? そういう気分になりましたか? どこまでやって、何か土…

詩 自由に歩くって、

自由に歩くって、どういう事? 山の中の狩人は 骨折しても病院に行かないそうだ 何でも狩りの対象と同等に立ち向かう為 それが獣たちへの敬意なのだそうだ (獣たちは病院に行かないからだ) 思い込みなのか、啓示なのか? お祈りで答えを聞かないといけない …

詩 あなたのために

あなたのために 何が出来るだろうか 何も出来ない僕を 許して欲しい あなたのために 働くことは出来ないし 言葉を上手く操ることも出来ない 僕はそんなに強くない ただ願うことしか出来ない でも、待っているんだ いつか自分の身体を自由に動かして あなたを…

詩 暑い夏休みに

暑い夏休みに本を読んだ 遠くの世界の話しだった 太陽と入道雲と 本を湿らす湿気があった 夕立は胎内の記憶 雨音を聞きながら本を読んだ 大人や少年や少女が 不思議な世界に巻き込まれる話しだった 他愛の無い話しだったけど 僕には宝石のような話しだった …

インターネットと文学

はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」 こんにちは。スズキヤスフミです。 「わたしとインターネット」ですか…んー簡単なようで難しい。毎日ネットに接しているけど言語化するのは難しいですね。しかも「インターネット文学」んー。 僕はイ…