人力詩 音楽を聴きながら
音楽を聴きながら
詩を書いている
精神が弱いから
勢いで書かなきゃいけない
詩を書くとき
神様にお祈りする
精神が弱いから
神様に書いてもらおうとしている
ちょっと前まで
詩をブログで書いていた
精神が弱いから
携帯代が払えなくなって辞めた
今は携帯代が払えるから
noteに詩を書いている
精神が弱いから
まだブログを捨てなれない
今は詩のスケッチや思い付いた事を
noteではなくノートに手書きで書いている
精神が弱いから
書いたり書かなかったりしている
音楽を聴きながら
詩のたまごを書いている
精神が弱いから
推敲されないものがたくさんある
人力詩 勇気
君のその努力も
君のその忍耐も
勇気が支えてくれている
マラソンランナーの孤独も
応援団の団結も
勇気が支えてくれている
冷たい水の中で
溺れそうになりながら泳ぐ時も
人生が掛かっているテストに向かう時も
勇気があれば、乗り越えられる
孤独は勇気を生み出さない
しかし、人は時々孤独になる
さぁ、繋がろう
勇気を出して、関係を再構築するのだ
孤独から抜け出せ
孤独から抜け出す勇気を持て!
でないと、勇気が死んでしまう
何も出来なくなってしまう
「嘘だろう」と君はつぶやく
確かに僕は嘘つきだ
でも勇気は嘘をつかない
君にはあって、僕にはない
それが勇気というものだ
人力詩 汽車は走る
汽車は走る
キハの音を立てて
偉い先生は言ったけど
それは違うだろう
汽車は走る
汽車は走る
言葉を超えて
音楽を超えて
汽車は止まらない
駅があったら
汽車は止まるけど
汽車は止まる
小さな錆だらけの
貨車を改造した
小さな駅から
女学生がたくさん降りてゆく
本当にたくさん降りてゆく
言葉も知らない
音楽も知らない
女学生は何も知らない
汽車は何も知らない女学生を
どんどん吐き出して
錆びたプラットフォームに
どんどん吐き出して
また汽車は走りだす。
「言葉なんか憶えるんじゃなかった」と
偉い先生は言ったけど
僕は言葉を憶えて良かったと思う
何故なら幾らでも嘘がつけるから
汽車は走る
「人力」だとわざわざ書かないと、AIのコピペだと思われてしまう。だってあいつら俺よりも上手い詩を書くんだもん。令和だわ。
人力詩 沈黙の歌
大木が吹雪に耐えているように
偉大な魂は闇の中で沈黙する
泣かず、笑わず
目覚め続けて、闇をみる
もう選択肢はない
光は何処にあるのか?
上か、前か?
それとも下か、後ろか?
吹雪に耐えながら
機会を伺う
そして
偉大な魂は光を見つけ
吹雪が止んだ時
寡黙に、しかも冗舌に語り出す
詩 昔ながらのお菓子屋さん
昔ながらのお菓子屋さん
中花まんじゅう、セメンぶくろ
ショートケーキもあるよ
お盆には仏壇にセメンぶくろ
お葬式には中花まんじゅう
寒い海で漁をした漁師さんには
とびきり甘い五勝手屋ようかん
昔ながらのお菓子屋さん
筒に入ったようかん、湿ったモナカ
シュークリームもあるよ
寒い中畑を耕したお百姓さんには
お葬式のおみやげの中花まんじゅう
作業中の漁師さんには
筒に入った五勝手屋ようかん
昔ながらのお菓子屋さん
豆入り大福、腐らない生菓子
モンブランもあるよ
お正月の神棚には鏡餅
仏壇に入ったおばあちゃんには湿ったモナカ
甘いものが好きなお父さんにはセメンぶくろ
太った子どもにはシュークリーム
「もう食べれないよ」
「もっと食え」
太った子どもは虫歯がいっぱい
歯医者で泣くのは必至
昔ながらのお菓子屋さん
寒い北の小さな町で
百年変わらず営業中
余程儲かったらしくて
今年店を建て替えた
俳句十二詠
- お久しぶりです。趣向を変えて俳句を詠んでみました。
旧仮名字出ぬATOK雨水かな
死はリアル動悸だけして蜆喰ふ
死の先は何もないよと蛙鳴き
哀しみは切つて捨てよと二月尽
リヒテルの春の響きよかなしけれ
雪解よ目眩は止めてブログ書く
雪解の道の泥濘人生か
月凍る雨水は名のみの田舎町
復活祭道は泥濘花咲かず
猫の子はおつかなびつくり俳句詠む
猫の恋強きに靡き儚きや
春の宵詩が書けなくて薬呑む
詩 豊穣の方に舵を切る
豊穣の方に舵を切る
花は咲き始めた
鳥は歌い
川は水嵩を増した
木々の緑は鮮やかに
豊穣の方に舵を切る
雪は溶け
氷は太陽に破れて
熊たちは踊り始める
鹿は谷を駆け
燕たちが飛んで来た
豊穣の方に舵を切る
灰色の日常は終わった
固まった筋肉はほどけ出し
脳は小さな拘りから解放される
太陽の暖かさがやって来る
太陽が上って来る
豊穣の方に舵を切る
雪野原は一瞬にして
豊穣の大地へ変わった
麦は実りを迎え
歓喜の酒は心地良く酔わせ
大空の宴会はたけなわ
豊穣の方に舵を切る
人間の支配は終わった
太陽の王国がやって来る
冷たい論理の支配は終わった
太陽の王国がやって来る
花々たちが
太陽の王国を連れて来る
熊たちの踊りが
太陽の王国を連れて来る
豊穣の方に舵を切れば
春はやって来る