2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

詩 歌が聞こえる

歌が聞こえる 悲しい歌は悲しく 怒りの歌は騒々しく 笑いの歌は少し仰々しく 歓びの歌は大音量で 歌が聞こえる 戦争の悲惨の中で 不正義が行なわれる首都で 劇場のピエロの踊りの合間に 壁が壊れる平和の祭典で 歌が聞こえる 祈りは歌となり 歌は苦しみとな…

詩 政治家が嘘をついた

政治家が嘘をついた 彼の軽薄さがまた一つ明らかになった 「嘘つきは泥棒の始まりです。嘘をつくと閻魔さまに舌を抜かれます。」 非難する人は非難すべきだ でもぼくには石は投げられない 嘘つきで軽薄で まるでぼくみたいだ 政治家はカネと権力を持っていて…

詩 コロナよコロナよ

コロナよコロナよ まるで神のように振る舞って 時代を変えよ ひきこもりは過越の民 慌てる大人たちに勝利宣言だ でもぼくは何も変わらない ただ見るだけ、動かない 「これは神の懲らしめだ。悔い改めよ!」 叫ぶ声とそれを嫌がる声が聞こえる でもぼくは動か…

詩 まことにまことに田舎で

久しぶりに詩を書きました。 まことにまことに田舎で 日本一偏差値の低い大学があって 世界はスマホからしか開かれなくて 年取った母のため息があって 寒くて 寂しくて 誰も本なんて読んでなくて アカデミズムに守られた詩人と スマホから流れる英語のうたと…