詩 ネットの記事の見出しに

ネットの記事の見出しに

コンプラがなんとか、と書いてあった

コンテナとかテンプラとか面白くなって

見えないものなんかどうでもよくなってしまった

コンプラが何か、とは知らないし、調べるつもりもないけれど

見えないものははそんな味気ない言葉に埋もれてしまう

宝くじが当たればあの本が買えるとか

来年の日ハムはどうなるとか

動画の会費が高くてアメフトが見れないとか

見えないものはそんなガラクタに囲まれている

波が来て、潮が引く

太陽が上って、月が沈む

そんな「日常」の裂け目から

見えないものは沁みだして、わたしは高く、もしくは低いところへ連れていってくれる

ところが、お金の絡む何やかやとか

地位とか欲とか不安とか何やかやが

わたしを狭い家のスマホの画面に戻してしまう

あぁふるさとは味気ない

旅を疎かにしてしまった

わたしは努力を疎かにして

魂を研ぎ澄ます訓練をしてこなかった

そして時間が無くなり

すべては熱を失い、冷たくなってゆく

あぁふるさとは味気ない

ふるさとに長く居すぎてしまった!

コンプラって、なんだ?