詩 死は生を炙り出す

死は生を炙り出す

生は死を飛び越える

生は死を理解しない

禿鷹の嫌みをイメージする

死臭は詩を奪い

埋葬は祈りを思い起こす

死骸には魂が無く

祈りは空中を舞い遊ぶ

線香の匂いを嗅げ

やがて君も死ぬのだから

僧侶の読経を聞け

死はこのように消費される

絶命の時の意識の終わりを思え

恐ろしい暗黒に沈みゆく意識を思え

だから、生を疎かにしてはいけない

死は完成ではなく破壊なのだから

 

生は作り上げろ

それを子供に受け渡せ

死の来る前に生を完成させろ

喜び祝い、安息を得よ

生は作り上げろ

その果実を子供が味わう

死の来る前に生を完成させろ

 

生きている様に死んでいるより

死に向かって生を燃焼させろ!