詩 堪らないサブスクリプション
堪らないサブスクリプション
僕が眠っていても目覚めていても、お金が掛かるサブスクリプション
僕をどこへ連れて行こうとしているのか?
経済への執着
目に見えないが股間が感じる
薄っぺらい栄光への執着
僕の治療料を奪わないでおくれ
音楽やおしゃべりや勝負事への好奇心で
僕を奪わないでおくれ
6インチの世界の窓口は
開いても閉じても構わない
楽しい楽しい時代のノイズは
聞いても聞かなくてもどうでもいい
インプットしたものをアウトプット出来ない
糞詰まりのようだ
高潔なもの、低俗なもの
太ったもの、痩せたものが
僕の小さいおうちの上空を
凄まじい轟音を出しながら、飛び交っている
お金の垂れ流しだ
僕の財布には煙草代しかないよ
詩情も劣情も、希望も妄想も
全てはサブスクリプションの中にある
あぁサブスクリプションよ
もうちょっと負けてくれないか?