詩 登る

登る
ヤコブの階段を登って
世界を所有したいと思う
幾つもの未来の幸運と財産と
現在の痛みと反逆を抱えて
世界を造りたいと思う
観念の王国を建国し
恵みの共和国を宣言したい
登る
電気の力を使って
音楽の力を借りて
世界を造ろうと思う
鉄道はヤコブの階段を登って
隣りの惑星へと走る
空間は冷え込み
僕の手は凍えてしまう
登る
天の意志に従って
ある時は天の意志に逆らって
王国を造ろうと思う
僕はあまりにも貧しくて
天の意志は貧しさを意向して 
反逆の王国を造ろう 
おもちゃで王国を埋め尽くして
偽りの海を造ろう
登る
神よ
あなたは完全な服従
下へ向かう貧しさと
光を観るための暗闇を求められます
王国を造りたい僕は否定され
あなたの王国に降伏することを求められます
私は詩を書きたいし
物事を理解したいだけです

あけましておめでとうございます。これからもよろしくおねがいします。