詩 疫病と災害と

疫病と災害と

腐敗と苦しみで

この国はできている

誰がこの国に忠誠を誓うんだ?

本当に忠誠を誓う人がいた

そんな奴らを横目に見て

僕はこの国で生きてゆかなくてはならない

だってご飯の代わりにワインを飲まないから

この国がそうなればいいと思いつつ

そのためいろいろ考えているけど

僕はご飯を食べ続ける

ご飯しか食べるものがないから

豊かさと貧しさは同居する

お腹いっぱい食べても

魂は痩せてばっかりだ

この国では生き抜くのは、とても難しい事で

死んだように眠っていると、とても楽だ

魂は何処にある?

それはスマホの銀行アプリにある

死ぬほど働いて

電子データを増やす

まるで封建時代のお侍さんのように

データが大きければ大きいと、天に近づく

でも、その天は本物か?

そこにエネルギーの固まりはあるか?

太陽が身を隠した、と言ってはならない

あなたがたが太陽を隠したからだ

疫病と災害は

あなたがたのすぐ近くにある

でも歩きながら眠っているので

それに気付かない

夢かうつつか

それはやってくる

その時あなたがたは、偽物の天を恨む

本物の天は

夢に遊んでいる馬鹿者と見られている者の中に

輝いている!