詩 青
青
太陽の光が氾濫する青
海の色
空を反射する青
雪
雪の底にある青
緑
脳髄が誤解する青
青い海からやってくるお船を見ましょうね
どんな人がお船に乗っているのでしょう
どんな荷物が運ばれてくるのでしょう
青い旗、赤い旗、黄色い旗
どこの国の旗でしょう
港に入ってくるお船を見ましょうね
青い空と白いお山がきれいですね
あぁ灰色の空よ
雪を降らすな
なにものも反射しない灰色の空よ
青くなれ
はりつめた冬の空気に僕は身を縮める
鼻の先が寒い、耳たぶが冷たい、指の先が痛い
冬はいつまで続くのだろうか?
季節は暖かくなっても、僕の冬は終わらない
僕は確かに呪わている
呪いはいつ解けるのだろうか?
手足の痛みは
いつ癒やされるのだろうか?
孤独の青よ、僕を連れてくれ
青いどこまでも続く海のはてにある港へ
冬の来ることがない港町へ
青い空よ、熱を失った青い空よ
冬の空気を暖めろ
そして今すぐ夜になれ、夢の黒色の空になれ
青
どこまでも続く青い空よ