詩 聞く

聞く

声を聞く

脳髄の声を

ラジオの声を

書物の声を

詩の声を

聞く

聞く為には諦めなければならない

語る事を

動く事を

考える事を

書く事を

聞く

聞いて聞け

心臓の鼓動を

天から降ってくる音楽を

礼拝堂から聞こえる詩篇

霊園の死者の嘆きを

聞け

聞いて語れ

聞いて動け

聞いて考えろ

聞いて書け


自然を、法則を、宇宙を、神を、神々を

手のひらから漏れる光を聞け

そして光を歩け、闇を歩け

お前の納得するまで聞け、そして歩け

西へ行け、西へ行け、北へ行け、北へ行け

そしてお前の納得出来るものを見ろ

北風の吹く丘で、お前の死と生命を見ろ

北風の吹く丘で、お前は宇宙の音楽を歌え