詩 土にまみれて

土にまみれて

植物を植える

実のなる植物を

期待を込めて植える

明日が世の終わりでも

実りの秋は来るだろう

鶏糞の匂い

雪から溶けた土の匂い

こんな春を待っていたんだ

地球の自転が春を刻むのを

土にまみれて

米を、麦を、芋を、野菜を

実のなる植物を植える時が来た

さぁ働こう

秋の収穫のために

春分は過ぎた

日の光は長いぞ

秋に刈り取るまで働こう

土の匂いをかげ

鶏糞の匂いをかげ

夏に向かって

植物が、動物が、人間が、

成長する

成長する

成長する

春の神々が

それを祝福する

桜は祝福の証

ひばりは神々の使者

もう寒くないから

身体がこわばる事はないから

雪は溶けて、日の光は長くなったから

さあ働こう

例え明日が世の終わりだとしても

実りの秋は必ずやってくる