詩 空の青さは

空の青さは夕暮れで終わり
夜が来て月が街を照らす
私は世界の豊かさに溺れ
神と神々を恐怖する
「もう戻る事はできないのか?」
母の胎から出たものは終わりに向かって
意味のある、あるいは意味のない
お喋りをし続ける
私は言った「黙れ、沈黙の声が聞こえないのか」
声に出来ない声、叫びにならない叫びを
世界から出ていった神に祈る
どうしてもお喋りは終わらない
私は世界の豊かさを呪った
世界が「直線通り」のように貧しくなればいいのに
しかし神と神々は優しく呟いた
「これはわたしが作ったもの、これに従え」
祈りは聞かれ、お喋りが終わった
夜明けの明星が朝の寒さを照らす
もう朝だ、また太陽に焼かれる一日が始まった
太陽と風に吹かれながら
私はまた世界と格闘する