新潮文庫の100冊

https://100satsu.com/

懐かしい〜!しかもまだやってるんだ!

ども、スズキヤスフミです。いや暑いですね。函館は空気が重くて風がぬるいですね。

あんまり暑くてヒマ過ぎるのでネットサーフィンしていたら、「新潮文庫の100冊」なんてサイトが出て来たので、テンションバク上がりでブログ書いています。アタマの中には何を書くかがないし、暑くてアタマがぼーっとしてるので、駄文になるかもしれないし、そもそも駄文しか書いてないからアレだけど良かったら少しだけ目を通して下さいね。流れで書きます!

新潮文庫の100冊」、なんて甘い響きだろうか!それだけで僕の10代の頃が脳によみがってきます。忘れたい嫌な思い出もありますし、51歳になると記憶も曖昧になって、しかも「思い出補正」も出て来るので、今から書く文章が事実そのものかは自信がないけど、ともかく思い出してみると…

まず夏休み。学校の勉強や、「イジメ」(イジメられっ子でした)から解放されて、祖母の家に預けられるまでの短い期間、本をひたすら読んでいました。僕にとってヒーローは星新一筒井康隆で、どんな友達よりもよほど自分の事を分かつてくれる「変なおじさん」でした。少ないお小遣いで本屋さんに駆け込み、漫画雑誌を立ち読みして爆笑して、最後に文庫本を一冊だけ買って家に帰って何度も何度も読みました。そして疲れたらぼっーとテレビを観てラジオを聴いて、勉強はしないでずっーと空想の世界に浸ってました。まだまだ子供の僕には、大人の世界は眩しくて妖しくてなんだかわからないけど、とにかく心惹かれるものでした。あの頃は楽しかったなぁ。

そんなんで中学3年生、受験生になっても勉強に身が入らず、クラスメートの雰囲気もだんだんギスギスして来ると、僕は不登校に陥りました。そしてますます本を読み、遂には「作家になりたい」と思うようになりました。しかし、母子家庭で妹と二人をひとりで育てている母には、そんな事は言えずにいて、ノイローゼは酷くなり社会をドロップアウトしてしまいました。その後、僕の偏差値よりも大分低い高校に進学し、大学の文学部に行ける勉強もさせられずに、退学しました。僕の引きこもり生活が、ここから始まりました。

結局、僕は本に騙されたのでしょうか?ほとんどの人は「騙された」と思うでしょう。しかし僕は後悔していません。僕の人格は本によって確立したし、ここからキリスト教の洗礼を受け、Window95からパソコンとネットをいじり始め、そしてこの僕がいる、と思っています。長い旅路でしたし、これからもこの旅路は続きます。これからも本を読み続けるでしょう。本は素晴らしいです。一冊の本が人生を180度変える事もあります。僕の場合は少々「まがいもの」だったけど、「知の扉」を開いた事は確かです。今でも星新一氏と筒井康隆氏は僕の憧れのヒーローです。感謝してます!

みなさんも夏休みにはYou Tubeも良いけど、「新潮文庫の100冊」も忘れないでくださいね。そして本を読みましょうね。きっと良い事ありますよ。
(しかしこの本たちは本当に『悪友』だったな。)